宗教上の理由等による輸血拒否に対する信州上田医療センターの対応について
2021年10月12日掲載
宗教上の理由等による輸血拒否に対する信州上田医療センターの対応について
信州上田医療センターは、以下の基本方針に則り、宗教上の輸血拒否について対応いたしますので、何卒ご理解・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
基本方針
- 輸血を行う必要がない治療および検査に関しては、全ての患者さんに対し最善を尽くした医療を提供いたします。
- 原則として、輸血を必要とする可能性がある治療が行われる場合、宗教上の理由を元に、輸血を拒否される患者さんの診療および治療は行わず、転院を勧告させていただきます。(※絶対的無輸血の方の治療はしません。)
- 全ての手術、出血するリスクのある検査および治療では、輸血が必要となる可能性があります。輸血無しでは生命の維持が困難となった場合には輸血を行います。(※※相対的無輸血の方針)
- 輸血を行う場合、患者さんご本人およびご家族(配偶者、一親等の親族)に対し、輸血の必要性を十分に説明し、輸血同意書を取得するように最大限努力いたします。なお、患者さんおよびご家族との話し合いの内容や診療状況等の記録は、診療録に記録いたします。
- 救急などでただちに輸血が必要な状態では、救命のため、同意書が得られない場合でも輸血を行うことがあります。
- 輸血拒否に関する免責証明書・絶対的無輸血治療に関する同意書等は、受理・署名はいたしません。
※絶対的無輸血:たとえ生命の危機になっても、輸血をしないことをいいます。
※※相対的無輸血:できる限り無輸血治療に努力するが、輸血以外に救命手段がない事態に至った時には、輸血をすることをいいます。