センター長あいさつこのページを印刷する - センター長あいさつ

地域医療教育センター長 吉村 康夫

 信州上田医療センター地域医療教育センターは、2011年4月、国の「地域医療再生計画」の一環として設立されました。
 以来、私たちは初期研修医の研修、そして医学部学生の実習を中心とした教育活動を通じて、地域医療の再生と発展に取り組んできました。2026年で設立から15年を迎えます。
 私は2018年7月に信州大学医学部附属病院から当院へ赴任し、研修医・学生教育の責任者として現在に至ります。近年は初期研修医の数も増加し、2026年度は10名(1年目4名、2年目6名)でスタートしました。信州大学医学部附属病院のたすき掛け研修も積極的に受け入れています。

当センターでの研修の特徴

 信州上田医療センターは、地域の中核病院として多くの診療科を有し、幅広い疾患に対応しています。そのため、バランスよく充実した臨床研修を行うことができます。また、二次救急の後方支援病院として、救急患者の初期対応から診断・治療に至る一連の流れを実践的に学べる環境も整っています。
 総合診療科の外来では、症候に基づく診断プロセスや、専門診療科への橋渡しとなる対応についても学ぶことができ、初期研修医にとって非常に貴重な経験となります。
 教育面では、各専門診療科の指導医によるクルズス(勉強会)や、救急外来・総合診療科の症例を振り返る「救外カンファレンス」を週1回開催。その他、キャンサーボード(月1回)、ICLS、緩和ケアセミナーなど、幅広い研修プログラムに参加できます。学会や研究会への参加、発表に向けた支援も充実しています。

柔軟な研修スケジュールと働き方改革への対応

 当院では、年間を通じて一括で研修スケジュールを決定するのではなく、研修医一人一人の希望や進路に応じて、数か月単位で柔軟に調整しています。2024年4月から本格的に始まった「働き方改革」にも対応し、無理のない、むしろ余裕のあるスケジュールを心がけています。
特に救急研修では、いわゆる「泊まり当直」は行わず、夜間は23時台までの準夜勤務とするなど、研修医の健康と生活にも配慮した体制を整えています。

教育体制・施設のさらなる充実

 2024年4月には放射線診断科と救急科に常勤医が着任し、2025年度からはこれら2診療科でのブロック研修が可能となりました。
 さらに、2025年から信州大学医学部附属病院病理診断科、血液内科、腫瘍内科でのブロック研修が可能となり、2026年から同院膠原病内科でのブロック研修も可能となりました。
 また、研修医・学生の増加に伴い、2025年7月には教育センター(研修医・学生控室)の移転・拡張が実現し、見晴らしの良い病院7階のスペースへ、図書室とともに移転しました。学生実習も2021年度以降受け入れ人数を拡大し、実習期間中は教育センターに活気が溢れています。

アクセスの良さも魅力のひとつ

 当院は上田駅や市街地に近く、暮らしやすい環境に位置しています。新幹線を使えば首都圏へは約1時間半。2024年3月に北陸新幹線(金沢~敦賀)が延伸されたことで、関西方面へのアクセスも向上しました。長野、松本、菅平、軽井沢といった人気エリアへも車で約1時間と、自然豊かな立地も魅力です。
 常勤医師数や研修診療科の増加にともない、当センターでは今後も研修環境の整備・充実を進めていきます。

ぜひ、信州上田医療センターでの研修をご検討ください。皆さんとお会いできることを、心より楽しみにしております。病院見学につきましても随時受け入れを行っており、歓迎いたします。

2026年4月