緩和ケアについて
緩和ケアについて
「病気に伴う身体と心のつらさを 和らげる」医療を提供します。
がん患者さんはもちろん、がん以外の患者さんも対象で、終末期に限らず診断早期や治療中も対象となります。緩和ケア内科医師と緩和ケアチーム(看護師、薬剤師、リハビリ、栄養士、相談員など)でかかわります。
主な診療内容
- 痛みやその他の身体症状(倦怠感、息苦しさ、吐き気、食欲低下など)のコントロール
- 精神症状(不安、抑うつ、気持ちのつらさ、意識の混乱など)のコントロール
- 鎮痛剤の導入時の指導、副作用対策
- 抗がん治療に伴う苦痛への対応、セルフケアの指導
- 社会的な不安や悩みの相談
- 認知症や高齢患者の診療方針に関する意思決定のお手伝い
- その他に「病気に伴うつらさ」を有するときの対応
診療実績
2020年度 緩和ケア内科・緩和ケアチーム新規診療患者数:325名
内訳
初診時の所在
外来 164名
入院 161名
診療内容(初診時)
痛みのコントロール 109名
痛み以外の身体症状(息苦しさ、だるさ、吐き気など)のコントロール 73名
気持ちのつらさ・不安への対応 58名
終末期ケア・緩和ケアのため 72名
意思決定支援・倫理的問題の相談 13名
その他(家族ケア・診療場所の選択・在宅療養の準備など)
診療時期(初診時)
がんと診断されたとき 6名
がん治療中 104名
抗がん治療終了後・抗がん治療未実施 189名
がん以外の疾患 26名
入院までの流れ
入院を希望する時は、
- 緩和ケア内科での入院をご希望するときは、現在の主治医と相談していただき、紹介状を書いてもらいましょう。
- 入院前面談(相談)を実施します。予約制となっており、現在受診されている医療機関等の相談室・連携室などを通して予約することができます。当院受診中の患者さんは、主治医か看護師へお尋ねください。
- 面談には、患者さんとご家族(等)でご一緒にお越しください。ただし、他院へ入院中などの事情があるときには、ご家族だけでも面談を実施いたします。患者さん本人が来院できない時は、相談料(3000円+税)や文書作成料(必要時)をいただきます。
- 面談では、緩和ケア内科での入院による診療・ケアについて説明させていただき、患者さん・ご家族のご意思やご希望を確認します。
- 面談をしてから入院までお待ちいただく形としては、(1)現在の入院施設・病棟で、(2)通院しながら、(3)訪問診療を受けながら、などが考えられます。それぞれについて、面談の時に説明いたします。
- 面談の順番どおりに入院していただくとは限らず、患者さんのご病状や現在の療養環境などに配慮して、入院のご案内をさせていただきます。すぐの入院希望でない場合(例えば、自宅療養中で落ち着いている時)は、入院をご希望されたときに連絡をいただき、それから入院のご案内となります。
家族ケア外来について
2019年8月より、おもにがん患者さんのご家族・ご遺族を対象とした外来を始めました.詳しくは「家族ケア外来」のページをご覧ください.
→「家族ケア外来について」のページへ
緩和ケア研修会の医師受講実績について
当院では、毎年「緩和ケア研修会」を開催しております。当該研修会を受講した当院の医師は以下のとおりです。
→「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会」修了者