セカンドオピニオンについて
セカンドオピニオン外来の目的
国立病院機構信州上田医療センターでは、セカンドオピニオンの提供を行っています。セカンドオピニオンとは、当院以外の医療機関におかかりの患者さんを対象に、診療内容や治療法に関して当院の専門医の意見・判断を提供いたします。その意見や判断を患者さんご自身の治療の参考にしていただくことが目的です。患者さんからのお話や主治医の先生からの資料の範囲内で判断を下します。診察や新たな検査、治療は行いません。
セカンドオピニオンは現在の診断・治療に関しての意見を提供することが目的です。そのため主治医からの情報提供書が必要です。また、当院への転院を前提とするものではありません。当院への転院をご希望の場合はセカンドオピニオンの対象にはなりません。その際は主治医からの紹介状をもらった上で当院の一般外来を受診してください。
相談の対象となる方
相談の内容 具体的疾患および診療料
以下に例をお示ししますが、ここに掲載されていない疾患や治療に関しても相談が可能な場合がございます。ご連絡の相談内容について、当院の担当医師が予め判断した上で、セカンドオピニオン外来の可否を決定いたします。内容によってはセカンドオピニオンの提供ができない場合もございますのでご了承ください。
〔例〕
- 外科的治療法と内科的治療法で迷われているとき
- 悪性疾患(がん)に対する外科手術と化学療法や放射線治療
- 心臓疾患における外科手術とカテーテル治療
- 慢性関節リウマチにおける人工関節手術と薬物療法
- 現在の受けている治療法以外のほかの治療法を知りたいとき
- 先天性代謝異常など小児難病
- パーキンソン病、筋萎縮症等の神経内科疾患
- 慢性肝炎等の難治性肝疾患
- 大きな手術をうけるように勧められたとき
- 関節手術や脊椎・脊髄手術
- 未破裂動脈瘤の処置方法
- 大動脈置換術等の血管外科手術
- 肝臓や腎臓の移植手術
(*掲載されていないケースもご相談できる場合がございます。)
相談が不可能な場合
- ご本人とそのご家族以外は受診できません。またご家族でもご本人の同意書をお持ちでない場合は相談できません。
- 主治医に対する不満、転院希望、医療過誤、裁判係争に関する相談には応じられません。
相談時間および料金
セカンドオピニオンは自由診療で行われますので自費になります。健康保険は使用できませんのでご注意ください。
1人について相談時間は30分です。原則として1人の医師が担当し、主治医への報告書を作成します。必要に応じて15分単位で60分まで相談時間を延長します。
相談を担当する医師は、当院の専門性を考慮して当院で決定します。
紹介状をいただいた主治医の先生への報告書の作成費も含めて、費用は30分で11,000円です(30分を超えた場合は、15分毎に5,500円が加算されます)。相談終了後お支払いをお願いします。
相談は完全予約制です。ご連絡をいただいた後に、当院地域医療連携室から申込み法等のご連絡を差し上げます。
お問い合わせ、ご予約には料金はかかりません。キャンセルも可能です。
相談までの流れ
- お電話にて、国立病院機構信州上田医療センター地域医療連携室にご連絡ください。
(電話番号0268-22-1890)
受付時間は平日の午前9時から午後4時までです。事務担当者にご自身の住所、電話番号、ファックス番号をお伝えください。事務担当者が大筋を伺った後、下記の用紙をお送りします。
「セカンドオピニオン外来のご案内」
「セカンドオピニオン外来申込書」
申込書に内容をご記入の上、当院地域医療連携室宛に郵送またはFAXでお送りください。 - 「セカンドオピニオン外来申込書」の内容を当院の担当医師が検討させていただき、当院でセカンドオピニオンを提供できると判断した場合は、以下の書類をお送りします。
「主治医の先生へのお願い」
「セカンドオピニオン外来専用診療情報提供書」
「相談委託同意書」(家族のみの相談の場合にご記入ください) - 主治医の先生に「主治医の先生へのお願い」をお渡しの上、「セカンドオピニオン外来専用診療情報提供書」を作成していただいてください。「セカンドオピニオン外来専用診療情報提供書」は主治医の先生の様式でも構いません。
- 主治医の先生に書いていただいた「セカンドオピニオン外来専用診療情報提供書」を郵送またはFAXで当院地域医療連携室にお送りください。
- 「セカンドオピニオン外来申込書」と「セカンドオピニオン外来専用診療情報提供書」に基き、各専門診療科医師に予め相談内容を打診し、相談日時を決定し、相談日をご連絡します。
- 主治医の先生より資料を借りて、送付可能な資料はできるだけ相談日の2~3日前までに当院地域医療連携室へご持参またはお送りください。
- 相談日は当院1階受付紹介窓口をお訪ねください。相談室へご案内いたします。
- 相談後、1階医事会計窓口4番で会計をお願いします。
相談に際して必要なもの
- 相談者がご本人以外の場合、「相談委託同意書」が必要です。患者さんが未成年の場合は、ご相談者との続き柄を示す書類(健康保険証等)で可です。
- できる限りの資料をお借りしてお持ちください。送付可能な資料は、相談日の2~3日前までにお送りください。予めお送りいただいた場合は当日持参不要です。
- 血液検査の結果
- 超音波検査の結果と画像
- レントゲン検査、CT検査、MRI検査の実物フィルム
- 病理検査の標本、報告書など
- 注意
- 主治医の先生からの情報や検査資料の提供がない場合には、一般的なお話しかできず、有効なセカンドオピニオンは提供できませんので、情報提供書、検査資料を必ずお持ちください。
セカンドオピニオンって??
セカンドオピニオン ご相談までの方法
信州上田医療センターで受けられるセカンドオピニオン
診療科 | 担当医 | 対象疾患 |
脳神経内科 | パーキンソン病、筋委縮性側索硬化症などの神経内科疾患 | |
呼吸器内科 | 吾妻俊彦 | 肺がん、間質性肺炎、慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息 |
肝臓内科 | 森田 進 藤森 尚之 |
B型肝炎、C型肝炎、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎(肝硬変)、肝がん |
消化器内科 | 滋野俊 | 炎症性腸疾患、大腸がん、膵がん、胃がん |
消化器内科 | 藤森一也 | 炎症性腸疾患、大腸がん、膵がん、胃がん |
循環器内科 | 高橋済 | 循環器疾患全般 |
腎臓内科 | 高橋寧史 | 急性または慢性腎臓病 |
外科 | 横山隆秀 | 鼠径/腹壁ヘルニア、肝・胆・膵疾患の外科治療、肝・胆・膵の悪性腫瘍 |
外科 | 清水文彰 | 食道がん、胃がん、大腸がんに対する外科治療、抗がん剤治療、緩和治療 |
呼吸器外科 | 斎藤学 | 気胸:手術、縦隔腫瘍:手術、肺がん:手術 |
乳腺内分泌外科 | 藤森実 | 乳がんおよび乳腺疾患、甲状腺がんおよび甲状腺腫瘍 |
乳腺内分泌外科 | 小松哲 | 乳がんおよび乳腺疾患、甲状腺がんおよび甲状腺腫瘍 |
整形外科 | 吉村康夫 | 骨軟部腫瘍、悪性骨軟部腫瘍、骨転移 |
脳神経外科 | 大屋房一 | 脳腫瘍(グリオーマ、下垂体腫瘍、髄膜腫など)、転移性脳腫瘍( がんの脳転移)、脳血管障害(脳動脈瘤) |
脳神経外科 | 大屋房一 | 脳卒中一般、脳血管障害、脳血管内治療法に関する全般、脳腫瘍全般 |
泌尿器科 | 水沢弘哉 | 腎がん、腎盂尿管がん、膀胱がん、前立腺がん |
産婦人科 | 松村英祥 | 良性腫瘍(子宮筋腫、腺筋腫、卵巣のう腫)、子宮内膜症や月経異常の疾患の治療について、悪性腫瘍、更年期障害、不妊症 |
歯科口腔外科 | 上原忍 | 口腔がん(舌がん、上下顎歯肉がんなど) |