院長からのごあいさつ
皆様には、日頃より独立行政法人国立病院機構信州上田医療センターの活動にご理解とご支援をいただき誠に有り難うございます。
2024年は、元旦に能登半島を大震災が襲いました。当院からも1月2日より2月1日まで、DMAT隊4隊19名を現地に派遣しました。
2023年5月より、新型コロナウイルス感染症は5類感染症となり、世の中はアフターコロナ社会となりましたが、その後も何度か院内感染が発生し、感染症対策に職員一同の心労は続いていました。その状況下でも、当該2次医療圏の急性期総合病院の責務として、2次輪番病院の後方支援を1年365日24時間行って、輪番病院経由あるいは輪番病院で受入困難な救急車を、1年間で4200台あまり受け入れてまいりました。10年前の1.7倍です。輪番病院が救急車を断ると地域内の他に行くところが無いなどという事態を防いでまいりました。
また、地域のがん患者さんはじめ、他の感染症や外傷、循環器疾患、脳血管疾患などの診断・治療を行う、上田広域住民の命と健康を守り抜く地域医療の最後の砦として、全職員が責任感をもって各自の任務を遂行していました。
2024年度は、上田市立産婦人科病院の閉院に伴う、当センター産婦人科医師増員と産科病棟の改築が完了し、また、念願の救急専門医が常勤で1名勤務し、放射線診断医および病理診断医の常勤が増員されました。
引き続き地域住民を守るための医療を続けていきたいと思います。ご理解とご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。
2024年4月
国立病院機構信州上田医療センター院長 藤森 実